「認知症にやさしい青木平」へ第一歩
9月28日 認知症サポーター養成講座
高齢化が進行する中、認知症の方が青木平で元気で長く住み続けるためにも、①周りの方々の認知症に対する正しい理解。②チョットした手助けが何よりも大切。
認知症サポーターとして特別なことをする必要はありませんが、①まずは正しい知識を学び。②無理なく、できる範囲で手助けできる応援者になって頂きたい。
という考えのもと第2回目の認知症勉強会が開かれました。
前年度の「認知症とは?」から引き続き、今年度は「多くみられる症状」「認知症と老化の違い」「具体的な対応のポイント」などを具体的にお話していただきました。
◆午後7時より区民館にて、講師は地域包括センターの村松様とキャラバンメイトの二名の方です。
◆区民850人のうち65歳以上は317人です。誰でも認知症になる可能性があります。65歳以上の方では7人に1人(14%)が認知症というデータがあります。青木平に当てはめると約45人の方がいらっしゃるということになります。と区長よりリアリティーな挨拶がありました。
認知症を正しく伝える人『キャラバンメイト』
キャラバンメイトという言葉を聞いたことがありますか?
一定の研修を受け、地域の人たちに講座を通して認知症を正しく伝える役割の人を言うそうです。
◆富士宮市では人と人とが交流できる場所として、「本人とキャラバンメイト」が開催している交流場所(下図)などがあるそうです。
認知症カフェが主ですが、ここは認知症の人やその家族、子どもや若い方など一般の地域住民、介護や福祉などの専門家など誰でも、気軽に集える場所で、訪れることも自由で、お茶だけでも良いそうです。他に「家族会中心」「福祉事業所」開催の交流場所もあるとのこと。
他に富士宮市では、認知症になっても色々な活動に参加し楽しんでおられる当事者がたくさんいらっしゃいます。
タスキをつなぎ市内を走るRUN伴(らんとも)・ 全日本認知症ソフトボール大会(Dシリーズ)
など一緒に楽しめるイベントもあります。
※(富士宮市地域包括支援センター 福祉企画課)TEL0544-22-1591
◆キャラバンメイトのお二人の話は、認知症の方と一緒に働いている方の実体験・親の入院の際キャラバンメイトにて得た知識が役立った実例・どうしてキャラバンメイトになったか?・自分が認知症にならないための予防などを教えて頂いた。
認知症サポーターの証 『オレンジリング』
最後に受講された皆さんへ認知症サポーターの証である『オレンジリング』が手渡されました。
すこしづつ理解を深め、地域でちょっとした支え合いが広がっていくことを願います。
次回の勉強会に是非参加しましょう。
認知症の方を目の前にしたり、大事な家族がいつもと違う行動を・・・、その時にならないと考えられないと思いますが、この講座をきっかけに自分には何ができるか?を考えただけで第一歩となりました。
◆キャラバンメイトの方の話に多く出てきた言葉に『性格や行動理由などその人の事をよく知る』がありました。
よく知ると、環境づくりや対応が的確にとれ、困った症状がなくなったり、軽減するとのことでした。
また、自分が認知症になる準備のひとつは「人にやさしくする」⇒「穏やかな人間になる」⇒「もし認知症になっても暴力、暴言を軽減する」と教えていただきました。
※「認知症に関する相談、医療機関や集いの場などの情報が欲しいとき」は中部地域包括支援センター(TEL29-7808・デイサービスセンターいちばん星 内)へ。
認知症は病気ではありません
脳が病的に変化した状態です
記憶したり、認知したりする能力は病気の進行とともに低下しますが、喜怒哀楽などの感情が失われるわけではありません。「ぼけてしまえば本人は楽だ」「なにを言ってもわからない、傷つかない」などということはなく、認知症の人は、周りに迷惑をかけていることや、自分がどう見られているかをしっかりと感じとっています。まず家族などの周りの人が、認知症に対する正しい知識を持って、本人に接することが大切です。(認知症サポーター養成講座資料より)
編集部 Tomomi.T