無心窯の1日陶芸体験記

青木平には、信楽焼や織部などを制作している「陶房・無心窯」があります。
無心窯では陶芸教室会員コースの他に、初心者でも気軽に陶芸を楽しむことができる "1日体験コース" が開かれています。そこで、ご近所の皆さんとこの1日体験コースにチャレンジしてきました。これがなんとも楽しかった!

どろ遊びをした経験はありますか?
小割先生の無心窯は、こねた粘土をまず丸い形にしてから成形していく "ダンゴ作り" と呼ばれる作り方をします。ひんやりとしていた粘土は、こねているうちに少し温かみが感じられる優しい手触りになっていきます。

粘土を手のひらで包んで丸く丸くとしていると、幼い日の砂場のどろダンゴ作りを思い出して懐かしい気持ちになりました。青木平のさつまいも作りで畑の土に触った時にも感じましたが、土に触れると不思議と癒されます。

陶芸と言うのはまるで・・・
小割先生の優しく丁寧なご指導を受けながら、楽しいおしゃべりも弾みます。
陶芸を始めたきっかけや東京から移住された当時のお話、青木平から見る富士山の美しさに心惹かれること、そして無心窯の教室に通ううちに青木平が気に入って移住された生徒さんのお話などを伺うことが出来ました。
段々と口数も少なくなり無心で没頭する私たちに、小割先生は笑顔で一言。
「陶芸と言うのはまるで・・・。蟹を食べる時と一緒なんだよ」




どなたにも楽しんで頂くのがモットー
無心窯では「陶芸に興味のある出来るだけ多くの方に陶芸体験を楽しんでいただきたい」とバリアフリーの配慮もなされていました。足の不自由な方のために、作陶室の入り口は段差もなくスロープが設けられ、車椅子用のテーブルもありました。また聴覚障害の方には、スマホアプリを使用したコミュニケーションサポートが準備されているそうです。

皆さんも陶芸体験してみませんか?
1日体験教室では小割先生のご指導のもと、花器・コーヒーカップ・皿など思い思いの作品に挑戦することが出来ます。釉薬の種類も様々あって、まさに世界にひとつのオリジナル作品が出来上がります。この日に成形した作品は、釉薬掛け・本焼きをしていただくために小割先生にお預けし、1ヶ月後に完成品となり私たちの手元にやってきます。待ち遠しいです。
(青木平ホームページ「青木平にある小さなお店たち 無心窯陶芸教室」も併せてご覧ください)
編集部 Atsuko



