青木平チェーンソーアート物語 第二章
第二章 癒し 〜兄妹ふくろう〜
「武井区長と濵田副区長の青木平を思う気持ちを知りました。
自分の趣味が生かされるものであるならばお手伝いしたい」
と武井区長の夢に賛同して下さったのは、富士宮市在住の鈴木敏弘さん。
青木平の風景のなかに自然に溶け込んでいる2羽のふくろう。
上り側と下り側のそれぞれのふくろうは、車の運転席からでも無理なく
目線が合うような配置になっていて、これは鈴木さん自らの発案です。
「青木平を行き交う人たちを癒したい」
という鈴木さんの思いが込められたこの兄妹ふくろうは
「いってらっしゃい」 「おかえりなさい」と
小首をかしげるような姿で優しく微笑みかけてくれます。
能登半島地震を機に、被災者の心の拠り所にして欲しいと
2体の円空仏を掘り上げるなど、作品にはご自身の思いを込めると言う鈴木さん。
今回の青木平の兄妹ふくろうについても、
「青木平の町のイメージを思い浮かべながら、人々を癒したいと言う気持ちを込めて
彫りました。皆さんに大切にしてもらえたら」
とお話しされていました。
チェーンソーアートは1本の丸太をチェーンソーで削って形を作る彫刻芸術です。
チェーンソーアートという言葉を耳にしたことはありましたが
実際に製作している場面を見るのは初めてでした。
チェーンソーの音が大きく響く中で、枯木がふくろうに変わっていく様子は
とても楽しくて目が離せませんでした。
動画でチェーンソーアート製作の様子をご覧ください。
(動画では、チェーンソーの音が出ますので音量にご注意ください)
こうして2本の枯木は、2羽の兄妹ふくろうに姿を変えました。
ビフォーアフターを見比べてみると一目瞭然。全く別の景色に変わりました。
2羽の兄妹ふくろうに可愛らしい愛称があったらいいですね。
第三章に続く
編集部 Atsuko