さあ、森に入ろう
”森 林 浴" 最近はあまり聞かなくなりました。
森の中に入るのは本当に気持ちがいいものです。
これから暑くなる季節、ひんやりとした空気の中をゆっくりと散策してみませんか?
森に囲まれた、坂道の多い青木平の特権です。
落ち葉が作ったふかふかの道、強い日差しを遮ってくれる木々、葉の間を縫って差し込む光。
小鳥のさえずりも森の中で聞くと新鮮です。
大雨や台風で倒れてしまった木や枝に自然の脅威を感じます。葉の上を歩くでんでんむしに見入ったり、アスファルトの道をひたすら歩くより、歩き始めるとすぐに痛み出す膝を抱える私でも、あっという間の1時間。痛みも起こりません。
森の中の小道は、歩く人がいないと草でおおわれてしまい、判らなくなってしまいます。
傾斜のきつい斜面にある小道は、踏み外してしまうと大変です。富士山がよく見えるポイントなどは特に、富士山に見とれて一歩踏み出すと、草の下は崖になっているところもあります。
都会の人たちは「自然が多い」とよく言いますが、里山は昔から人々が手を入れ、守ってきているのです。近年サルやシカ、イノシシなどが街まで下りてきて騒ぎを起こしていますが、昔は里山という緩衝地帯があって動物たちと棲み分けができていました。こっちは人間が住んでいるから怖いよ。行ってはいけないよと。 青木平近くで見かけるのは、タヌキ、ウサギ、キジ、ムササビなどですが、かわいいと言ってむやみに餌を与えるようなことはできません。
1時間ほど木々の間を歩きながら、日の当たるところの植物、日陰の植物、木の実から芽を出したのだろうと思われる若木、雨の跡、風の跡、を見るのは、フィトンチッドの効果もあって素晴らしい体験です。
草刈りボランティアの方々が、生い茂った下草を刈り、枝を払い、道しるべを立ててくれました
ちょっと一言:森に入るときは、虫,やぶ蚊がいます。また、季節によっては、オナモミのようにくっつく種がありますので、防御対策をお勧めします。 ( 編集部 wakako)