福島先生の描く『山神富士』
青木平のなかにある富士山
本物の芸術の世界にそっと近づいてみると
青木平の自治会活動を通して、一人の女流画家の先生と出会いました。
先生の描く絵画を拝見させていただき、直接お話をうかがう幸運な機会に恵まれたことで、
私は本物の芸術の世界に触れることが出来ました。
青木平にお住いの、洋画家 福島惠美子先生をご紹介させていただきます。
福島先生の描く”赤富士”
先生の描くさまざまな絵画のなかに数々の富士山があります。
先生はもともと、富士山が大変お好きだったそうです。
青木平に移住されてから、さらに身近になった富士山を、
現在も数多く描き続けていらっしゃいます。
赤やオレンジ色が印象的な富士山の姿を表現されるのは、実際に
赤富士を見た時の強烈なイメージが心から離れないためだそうです。
それ以来先生の赤富士は、燃え立つような光を放ち赫き続けています。
”山神富士” の不思議な体験
先生の描く富士山には、赤富士とは全く異なる雰囲気の ”山神富士” が存在します。その山神富士にまつわる神秘的な体験談をうかがいました。
とある日、先生の心のなかにどこからともなく語りかけてくる男性の声。言葉とも音ともつかないその声と共に、目の前に突然幻影が浮かび上がってきたそうです。それは、
『白い靄をまとい黄金に輝きながら天にむかいまっすぐに伸びる富士山』
特徴的な姿の ”山神富士” が生まれたのは、実に神がかったこの瞬間だったそうです。
福島先生の多様な世界観
先生の描く絵画は、富士山・聖母や道化師・裸婦・風景など多種多様です。その世界観はどのように生まれてくるのでしょうか。
「人間は日々変化し1日たりとも同じ自分は存在しない。
その瞬間の自分の魂を抱きながら、無心になり気の向くままに手の動くままに、
塗り潰すのではなく線を重ねるように筆を運んで行く時、二つとして同じ絵が生まれることはない。
変化していく自らの心のありようによって、絵画の持つ世界観も多様に変化し続ける。
自分自身と絵は同じ時の流れのなかに共に存在する」
〜福島先生のお話より抜粋〜
先生は現在までの日々の生活のなかで、感動や歓びを大切にし、学びそして成長し続けてきたのだと、
ご自身を振り返っておられました。
国内外を問わず広く活躍され、そのお名前は世界に届くような
かたではありますが、絵のお話から離れたときには、
「私 人の言うこと聞かないの」
と、屈託のない笑顔を浮かべる陽気なお人柄がうかがえます。
仕草や声音からは、シャンソンの似合うような大人の女性を
感じさせ、身につけているファッションアイテムも
とてもおしゃれで素敵です。
そんな先生のお話をうかがっていると時間の経つのも忘れ、
居心地の良い不思議な力に包まれているような、エネルギーが
充電されていくようなそんな感覚になりました。
青木平で本物に触れてみてください!
実物の絵画から受けるエネルギーや感動は、私の写真や言葉では到底表現しきれるものではありません。
福島先生のもとで実際に体感していただくために、皆様ぜひ青木平に足をお運び下さい。
そして絵画はもちろんのこと、福島惠美子先生ご本人に実際にお会いして、その魅力に触れてみて下さい。
(青木平ホームページ内 「洋画家 福島惠美子」をご参照の上、事前連絡をお願い致します。)
編集部 Atsuko