カラコロロン 世界にひとつの土鈴作りに挑戦
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陶芸に興味はあるけれど何から始めたらいいんだろうと思っているかたは
芸術空間あおきのワークショップに参加してみるのもひとつの手かもしれません。
私も陶芸経験は皆無に等しいですが、芸術空間あおきで開催された 陶芸家 森下真吾さんによる
「シンゴのちょこっと陶芸ワークショップ 土鈴を作ってみよう」
に参加してみました。
それまで少し敷居が高いイメージの陶芸でしたが
森下さんが作り出してくださる粘土遊びをするような楽しい場の雰囲気と
わかりやすい丁寧なご指導で気軽に陶芸体験することが出来ました。
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土鈴と聞くと魔除けのお守りとか特別な物を想像しがちですが
郷土玩具の土鈴には個性的な物も多く、決められた形は無いようです。
今回のワークショップでも、粘土の扱い方や基本的な造形のご指導を受けた後は
参加者の好きな形の土鈴制作となりました。めいめいが思うままに作り出す土鈴を見て
「土鈴作りは、ある瞬間に突然作り手の個性が表れてくるのが面白い」
と森下さんはおっしゃっていました。
粘土を触っているうちに夢中になって、無言になってしまいますが
それは、蟹の身を食する時のあの感じに似ていたりして。
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土鈴の空洞の外身の中には、コロと呼ばれる粘土の玉が入っていて
振り動かすとカラコロロンと優しい素朴な音がします。
そのコロの数・形・大きさによって鈴の音に微妙な違いが出るそうです。
私が作った今年の干支のウサギらしきキテレツな土鈴の中には
キャラメルのようなコロを3個作って入れてみました。
焼き上がった土鈴を鳴らしたときどんな音がするのか楽しみです。
形も音も世界にひとつだけの土鈴。完成が待ち遠しいです。
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今回の陶芸ワークショップにも、富士宮市内外から参加者が多数集まりましたが
この受講を機に念願の芸術空間あおきを訪れることが出来たという静岡市在住の女性は
「シンゴの吾偶とうつわ展」も熱心に観覧していました。(2023年2月1日〜15日に開催)
今後も森下真吾さんのご指導による陶芸ワークショップが予定されているようです。
興味のある方は是非、芸術空間あおきのある富士宮市青木平に足をお運びください。
自然に囲まれた静かな青木平で非日常を味わいながら陶芸を楽しんで見ませんか。
芸術空間あおき 屋久オーナーよりお知らせ
次回開催は2024年8月下旬(森下真吾陶芸ワークショップは、年に一度開催)
塩壺か蓋付きマグカップを選択して作れます
おまけのひとりごと
ある日の昼下がりのこと。
芸術空間あおきに向かう道すがら一匹のタヌキに出会いました。
逃げるでもなく「こんにちは」と挨拶でもしそうな顔をして道の向こう側を歩いて来る。
噂には聞いていた青木平のタヌキに初めて出会いビックリしての一枚。
振り返ると野生のタヌキの後ろ姿は、寒さや飢えと戦っているであろう悲愴感に溢れていました。
毛が抜けているので何かの感染症にかかっているのかもしれません。
むやみに近づくのはやめましょう。
編集部 Atsuko
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