青木平どんど焼き外伝〜焼き芋のお話〜
焼き芋仙人奮闘記
青木平では、どんど焼きの日に焼き芋を焼きます。
焚き火の中で焼かれたサツマイモの美味しさは格別で、みんなの楽しみのひとつになっています。
その焼き芋を支えているのは、まるで『焼き芋仙人』のような1人の男性。
「みんなに美味しい焼き芋を食べてもらいたい」
焼き芋仙人の繰り出す数々の工夫と心配りには、そんな思いが詰まっています。
どんど焼きを間近に控え、サツマイモの調達に出掛けた焼き芋仙人。
「大きさの揃った美味しいサツマイモを手に入れるぞ」
と意気込む焼き芋仙人はスーパーを訪ねますが、大きさの揃ったサツマイモは
なかなか手に入りませんでした。
店員さんに尋ねてみると
「全部の大きさを揃えるなんてできませんよ」
とピシャリと言われてしまったのだとか。
それでも諦めきれない焼き芋仙人は、様々なお店を何軒も何軒も訪ね歩き
サツマイモを集めたのです。
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「さあ次はサツマイモを綺麗に洗うぞ」
焼き芋仙人がサツマイモを洗ったその日の青木平は
何年ぶりかの雪が降り、水道の水もとても冷たくて震え上がるような寒さでした。
それでも一生懸命にサツマイモを洗ったのです。
これも焼き芋仙人による "美味しさ" の追求のなせる業
と言えるのではないでしょうか。
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そんなこんなで、どんど焼きの前日を迎えます。
区民館に運び込まれたサツマイモは、焼き芋仙人の教えのもと
新聞紙で包まれ水に浸されてから、更にアルミホイルで包まれていきました。
「丁寧に包むことこそが焼き芋を美味しくするコツなんだ」
と焼き芋仙人はどんど焼きの準備に集まった人々に説きながら
作業を進めていくのでした。
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さて当日、無事に焚き火の中に並べられたサツマイモ。
そして熱い炎のそばには焼き加減を見ながらひとつずつ
サツマイモを裏返す焼き芋仙人の姿がありました。
焼き芋仙人の奮闘の甲斐あって美味しく焼き上がった焼き芋は
たくさんの人たちを幸せな気持ちにしてくれたのでした。
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焼き芋はとっても美味しかったです。
「ありがとう!焼き芋仙人」
また来年もお願いできますか?上野さん
編集部 Atsuko