青木平で楽しむ陶芸の魅力 〜小割哲也陶展〜
青木平には、お散歩途中に気軽に立ち寄りアートに触れることの出来る場所が幾つかあります。
その中には、信楽焼や織部を中心に制作している『陶房・無心窯』や
様々なアーティストによる作品を、月替わりで展示・販売をしている『芸術空間あおき』がありますが、
この芸術空間あおきにおいて、2021年2月1日〜15日の期間中
無心窯 小割哲也氏の陶展が開催されています。
コロナ禍で出かけるということがままならない現在ですが、
私たちの住む青木平の中に、身近に触れることの出来る陶芸の世界があります。
ふらりと立ち寄って楽しいひと時を過ごしてみませんか。
小割さんに伺った陶芸を始める第一歩
小割さんが陶芸家となるきっかけは料理人の修行だそうです。
「自分の作った料理を盛る器にこだわりたい」
その思いは次第に自らの手で器を作ることに重きが置かれるようになり、自分がやりたいことや心躍ることを追求したその先にあった陶芸の世界が、自分を受け入れてくれたのだとお話して下さいました。
「陶芸に興味を持った人は、是非無心窯を訪ねて見て欲しい。まずは土を触り、自分の思うままに作品をひとつ作ってみて、次はこんなものを作ってみたいと感じられたらとても陶芸に向いていると思います」
と小割さんはおっしゃいました。
ギャラリー2階に上がると日工会展受賞作品の『跡標』が展示されています。
日展などで数々の賞を受賞されている小割さんですが
「出展するということは志を同じくする人たちと競い合い自分を高めていくための勉強の場である。
仲間と出会い語り合うことを通して学び続け自分を成長させていきたい」
と話されました。そして
「周囲から求められ望まれた時には自分の力を惜しみなく注いでいきたい」
と力強く語られました。
(小割さんは現在、静岡県工芸家協会会長に就任されています。)
手になじむ心地よい歪み
小割さんはご自身の作品についてもお話して下さいました。
「歪めたり曲げたりという表現方法を使うが、そのちょっとした形のとり方で作品がまるで生きているような姿を見せる。
心地よい歪みを求めて作陶している。そしてその歪みから持ちやすさや使いやすさが生まれる。
実際に触れてみると一人ひとりの手になじむものが見つかります。是非、作品を手にとって感じてみて下さい」
ひとめ惚れする陶器アクセサリー
皆様、こちらも是非実物をご覧になってください。
手にとって身につけて鏡を覗いて見て下さい。
雨の中で輝く苔のような奥深い緑が美しいネックレスは
織部焼。
私のお気に入りの一品です。
ブレスレットには小割さんの陶芸ビーズが使用されていて
こちらも細やかな細工が魅力的です。
小割さんのお話によると、この陶器アクセサリーは
自身初の試みとのこと。
昨年6月に計画されていた芸術空間あおきでの陶展が
コロナ禍のため中止となった時に発想が生まれ、
オーナー屋久さんの女性目線でのアドバイスを受けながら
試行錯誤を繰り返し作り出された作品なのだそうです。
このアクセサリーは、身につけることでいつでも
小割さんの陶器の美しさを感じることが出来ます。
気軽に芸術を楽しめる青木平
青木平には陶芸を楽しむことのできる場所が身近にあります。
今回の陶展では展示作品に直接手を触れ、その感触を味わいながら鑑賞することが出来ます。
そして、陶房・無心窯では常設されている作品を鑑賞できるほか体験教室も開かれています。
( 青木平ホームページ 『 青木平にある小さなお店たち 無心窯陶芸教室 』 をご参照ください )
青木平で芸術の世界に触れてみませんか?
編集部 Atsuko